Boaring Ant

どん景

21_21 DESIGN SIGHT 企画展「ラーメンどんぶり展」では、サンクンコート(中庭)にて庭園作品「どん景」を展示した。前回の企画展「ゴミうんち展」で発表した「漏庭」の構成をもとに、テーマにあわせてどんぶりの産地にちなんだアカマツの景色へと転換した。 かつて人里近くの山地では、薪炭の採取が繰り返された結果、アカマツの二次林が広がった。燃料革命以前、どんぶりの生産を支えたその景色は、伐採を免れ放置されたことで遷移が進み今となっては減少傾向にある。そのような景色にちなんだ「どん景」という名称は「漏庭」と同じ母音構成で韻を踏んだ名付けでもある。 庭園文化において命名とは景色と関係を結ぶ行為でもある。大名庭園や茶庭に見られたその営みは今では少なくなったが、展示というかたちで再び呼び名を与えることができた。 往時の作庭家もまた、こんなふうに言葉を選んでいたのだろうか。