セカイは微生物に満ちている

株式会社BIOTA代表の伊藤光平氏がビジョナリーを務めた日本科学未来館の常設展示「セカイは微生物に満ちている」の展示内庭園部分の設計と施工を担当。片野晃輔とルプレヒト・クリストフ氏が監修を務め、西尾耀輔と吉田葵氏が共同設計した。 暗く窓のない空間にLED照明のみという屋内環境を林床に見立て実際に林床で育った植物や日陰で見られる樹形の植物などを使用し、地面は葉・根・枝・土を混ぜたもので覆い湿度と温度の安定を図った。 ベンチとしての利用も想定した倒木はそれ自体が他の生物にとっての環境として機能する構成になっている。 会期中には、枯れゆく植物や虫、微生物によって分解される様子を見られ、生態系において重要な要素である「生と死」を観察できる。その一例として、落ち葉や木片を撒くことで普段は気づきにくい微生物の動きを、キノコ(菌の子実体)が出現することによって視覚的に捉えられるなど、死を迎えた生物が環境へと変わり、またその環境を他の生物が利用する様子などが表出する空間となっている。

写真:日本科学未来館